~行政書士が解説する費用・手続き・トラブル回避法~

はじめに

「お墓を守る人がいない」「仏壇を引き継ぐ人がいない」――このような事情から、墓じまい・仏壇じまいを検討する方が増えています。

しかし実際に進めようとすると、

  • 墓じまいの費用はいくらかかるのか
  • 仏壇じまいの正しい手順は?
  • 改葬許可の手続きが難しい
  • 親族間で意見が割れている

といった悩みやトラブルが起きやすいのも事実です。

本記事では、行政書士の視点から墓じまい・仏壇じまいの流れや費用、注意点をわかりやすく解説します。


墓じまいとは?手続きと流れを解説

墓じまいの意味

墓じまいとは、現在あるお墓を撤去し、遺骨を新しい納骨先に移す手続きのことです。

墓じまいの流れ

  1. 親族への相談・合意形成
    → まずは親族に説明し、理解を得ることが重要。
  2. 改葬先を決定
    → 永代供養墓、納骨堂、樹木葬などから選択。
  3. 改葬許可申請(市区町村役所)
    → 「受入証明書」「管理者承諾書」を揃えて申請。
  4. 墓石撤去・遺骨取り出し
    → 石材業者に依頼し、管理者立会いで作業。
  5. 新しい納骨先に埋葬
    → 改葬許可証を提出して納骨。

墓じまいの費用相場

  • 墓石撤去:1㎡あたり10万~20万円前後
  • 改葬許可申請や手数料:数千円程度
  • 永代供養料:1霊位あたり10万~50万円程度

※地域・墓石の大きさにより変動します。


墓じまいで起きやすいトラブル

  • 親族の反対:「勝手に墓を壊した」と争いになるケース
  • 寺院・霊園との金銭トラブル:「離檀料」の金額をめぐる問題
  • 役所手続きの不備:必要書類が揃わず、申請が受理されない
  • 費用の想定不足:見積もりが甘く、思った以上に高額になる

こうしたトラブルを避けるには、事前に親族と十分話し合い、書面に残すことが有効です。


仏壇じまいとは?正しい手順と費用

仏壇じまいの意味

仏壇じまいとは、仏壇を閉眼供養した上で整理・処分することをいいます。

仏壇じまいの流れ

  1. 閉眼供養(魂抜き)
    僧侶に読経していただき、ご本尊や位牌の魂を抜きます。
  2. 仏壇・仏具の処分
    仏壇店や専門業者に依頼。不法投棄業者に注意。
  3. 位牌・遺影の扱い
    新しい仏壇や寺院に移すか、永代供養に預けることも可能。

仏壇じまいの費用相場

  • 閉眼供養のお布施:1万~5万円程度
  • 仏壇処分料:1万~10万円程度(サイズにより変動)

仏壇じまいで起きやすいトラブル

  • 親族の感情対立:「ご先祖を粗末にするな」と揉めるケース
  • 業者トラブル:安価な業者に頼んだら不法投棄されていた
  • 位牌や遺影の処遇問題:処分か引継ぎかで意見が割れる

行政書士に依頼するメリット

墓じまい・仏壇じまいは、感情が絡みやすく、法律や手続きも複雑です。行政書士に依頼することで以下のメリットがあります。

  • 改葬許可申請の書類作成・提出代行
  • 親族合意を確認するための同意書や念書の作成
  • 離檀料や費用トラブルを防ぐ書面サポート
  • 仏壇じまいに伴う供養証明の手配や業者紹介
  • 将来の相続・祭祀承継問題を見据えたアドバイス

第三者である行政書士が関与することで、親族間の争いを防ぎ、安心して手続きを進めることができます。


まとめ

  • 墓じまいは「改葬許可申請」が必要で、親族合意と費用確認が不可欠。
  • 仏壇じまいは「閉眼供養」を行い、信頼できる業者を選ぶことが重要。
  • トラブルの多くは親族間の意見対立や費用・手続きの不備から生じる。
  • 行政書士は、法律に基づいた書類作成・調整役として安心のサポートが可能。

【ご相談のご案内】

シュガー福祉行政書士事務所では、墓じまい・仏壇じまいに関するご相談を承っております。

  • 墓じまいの費用や改葬許可申請のご相談
  • 親族合意書や寺院との文書作成サポート
  • 仏壇じまいに伴う閉眼供養・業者選定のご相談

「どこから始めればいいかわからない」という段階からでも大丈夫です。
後悔のない決断のために、ぜひお気軽にご相談ください。